この時期になると来年の公示地価(土地の時価)査定のため,不動産鑑定士の方は不動産会社等へのインタビューで市況を把握する作業をされています。
当社もここ数年そのような取材を受けていますが,新型コロナ禍という特殊事情があるため,非常に苦慮されるようです。
不動産会社として感じるところは,
① テレワークが浸透したための事務所需要の鈍化
② 飲食店ビルの賃料相場の下落
③ ロードサイド型店舗の出店留保・中止
以上がある一方で,住宅需要については引き続き堅調であり,新型コロナ禍の影響は見られないというところです。
新型コロナの感染拡大に伴い,相対的に在宅時間が長くなった故,生活の拠点である住宅に対してこれまでは賃貸住宅派だった方も,いつまでも賃料を支払い続けなければならないことに不安を感じ,居を買い求めようとする傾向がでてきているのではと推察しています。
これを受け,殊,盛岡市においては,新築建売住宅の販売が好調のようです。
住宅を選択される際には,勿論住宅ローンの返済負担が可能かという視点は必要ですが,それだけでなく,そこでどのような生活をしたいのか,できるのかという自己実現の側面からもしっかりと検討することが有益ではないでしょうか。